起業前夜
今回はちょっと長編小説を読んでみようと思い上下巻のあるものを選んでみました。
でも文庫本も字のフォントをいうか、各出版社によって文字の大きさがまちまちなので違う出版社なら1冊で済んでしまうのかもしれませんね
←起業前夜上下巻です。作家は高任和夫さんです。この作家の小説はこれまで4冊読んでいたのですが、会話が多いせいか読みやすいのと、商社に勤めていた経験があるためか、大企業の病巣みたいのをよくつかんでいる感じがします。
経済小説?独特のちょっと浮かばれない感じはありますが、ここでそんなこといったらマズイのではというところで、今回は部長に楯ついてしまいます。読んでいてこれはヤバイよな・・・と思いますが、そのあと社内で干されてしまいます。
←は下巻ですが、部長に左遷されてしまい、地方の現場でまた自分を見直し最後につながるのですが、ここまで突っ張れたら面白いだろうな・・・と思います。それが出来ないから小説になるんでしょうけどね。
おそらくこの小説に出てくるのは、実際にある会社がモデルです。いまから8年から10年ぐらい前の話なのかな・・・金融の国内が一番揺れていたころですね。
自分の銀行も大揺れしました。これからどうなるの?という時期もあり読んでいて共感するところがありました。なかなか違う業界の人には理解しがたい場面もあるのでしょうが、結構いいところついています。金融界ってやはり変な世界なんですね。
高任さんの小説は「債権奪還」「偽装報告」「架空取引」「商社審査部25時」を読みました。明るさはないのですが、結構視点が面白いというか、サラリーマンならそう思うよな・・・と思うところも多いです。また金融の内容より人間模様が描かれているのでリアルというより、中年のサラリーマンとしての生き方を描いているところはちょっと共感するところです。たしかに40前後っていろいろ考えますよね。自分も近い年齢なので、ちょっとドキッとする場面もあります知らないうちに年をとってしまうのですね。怖いです・・・
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