経済小説を読んで思うこと
私は職業柄、経済小説を読むことが多いのですが、読んでいつも思うことがあります。企業ものの小説になると、からなず社内の権力闘争が勃発します。でも今の時代ってそんなに権力闘争ってあるのでしょうか?最近はあまりないような気がします。
最近テレビで見たのですが、大卒の新入社員のアンケートによると、多くの新入社員は最終部長程度でいいと考えているそうです。欲がないですよね。
でも冷静に考えると、景気が低迷しているため会社の上層部の立場もただ居ればいいという風潮は幻想に過ぎなくなっていますよね。官庁は知りませんが、民間の会社は執行役員という肩書きがあっても社用車はないし、営業店の支店長を兼ねていたりしているので、椅子に座っていると言うより、営業で外に出ていることのほうが多いようです。これでは部長級の管理職と変わりませんよね。しかも執行役員って年間契約みたいな感じで仕事していますから実績主義になってますよね。実績主義というと聞こえはいいのですが、ただ数字を追うだけになってしまうので、してはいけないというか、ぎりぎりの線で仕事をしてしまうことも多い様です。
実績主義とか転職というのはなかなか日本にはなじまないですよね。その証拠に最近では再度終身雇用を望む人も多いようです。
アメリカ型の効率的経営は確かに、大きな利益を生むこともありますが、現在の様にアメリカ発の景気の低迷が示すように、しわ寄せもまた大きいです。
今日本のサラリーマンの人達の望んでいることは何なのか?日本人に馴染む経営とは何なのか?再度考える機会があればいいのに・・・と思います。
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コメント
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こんにちは、本と云う奴は不思議なものですね。
読みだすと次々に読書欲が沸いてきて・・・・。
経済小説(と、云って良いのか)は確かに、派閥とか権力とかが絡んできますね。
まあ、小説ですので、その様な事を盛り込まないとストーリーが平坦になり勝ちになりますよね。
私などは、どちらかと云えば技術系の仕事でしたので、多少その様な事があっても背を向けていましたけどね。
投稿: zebra | 2008年7月16日 (水) 08時45分
最近は管理職にならない方が給与がいい場合があるんですよ!管理職になると時間外手当が無くなるので逆転現象が起きてしまうんですよね
あくせく仕事するより自分の時間が欲しいとか・・・でも出世欲もある程度ないと組織って成り立たないんですけどね・・・変な時代です!
投稿: AIR | 2008年7月17日 (木) 01時09分
私の事業所も、手当て(扶養手当、住宅手当、時間外手当など)がついて下のものの方が管理職よりお給料が多い現象が起きてま~す。
投稿: ひろりん | 2008年7月17日 (木) 22時12分
ひろりんさん・・・コメントありがとうございます。私は会社で決算の仕事もしているのですが、決算時期は月100時間を超える時間外になります。100時間を超えると保健士さんと面談があります。このまえ会社の保健士さんに身体に危険が及びますと言われてしまいました。そう言われてもねぇ・・・100時間超えると賞与より給与の方が高くなる時があります。感動です
投稿: AIR | 2008年7月17日 (木) 23時46分
私のところでも半導体関連は、受注の並がめちゃめちゃです。他の部門でも春と秋のメンテシーズンは繁忙期で、協定時間以上の残業となってAIRさんと同じ時間外で保健士さんの面談を受けてます。8時始まりの9時まで残業が・・・。私はそ~いう部署でないのでいいんですが、よ~くやるなって感じ。体を壊しても会社は面倒を見てくれません。お体をお大事に。
投稿: ひろりん | 2008年7月20日 (日) 11時03分
仕事の山の時期が超えて、ちょっと怖いのは、体調というより、精神的なものですね。期限が決められているので、そこまで張り詰めているのですが、ある日を境にプツンと忙しさが終わります。その時の脱力感というか、鬱状態になるというか・・・こんな時間に帰っちゃっていいの・・・みたいな感じですかね。きっと定年退職する人の気持ちもこんな感じなんだろうなと思います。でも時間外していると習慣化してしまいますよね。どっかで切り替えるときも必要ですよね!
投稿: AIR | 2008年7月21日 (月) 02時12分