次読む本
なかなか「非情銀行」が読み読み終わらず、2週間ほどかかってしまいました。「非情銀行」は内容として、最後ちょっと救われるところがありましたが、内容的にはちょっと重いものでした。一般の行員が巨大銀行との合併に反するため、常務の不正を暴く最中に、いろいろな嫌がらせを受けながらも真実を求める内容です。実際一般の行員は役員にたて突く機会なんてありませんけどね・・・同じ作家の「起死回生」も読みましたが、どちらも中堅行員よりちょっと上の世代・・・今の40歳半ばから後半ぐらいの銀行ではもう自分の立場が見えてきたぐらいの人が主人公になっているものです。銀行はだいたい50歳で銀行員生活は終わりなので、最後に「ひとはなさかせてみよう」と思う最後の挑戦って感じですかね。
「非情銀行」が終わったので、やっと伊坂幸太郎の「重力ピエロ」を読み始めました。
今日は「重力ピエロ」の次に読む本として奥田英朗の
←「インザプール」を買ってきました。ちょっと前に流行ったものですがAMAZONをはじめ、みなさまからも面白いとの評価があるので買って読んでみようと・・・本は皆さんから面白いと紹介を受けると、妙に関心を持ってしまいますね。「インザプール」の次は「空中ブランコ」だったかな・・・今3作目までこのシリーズがあるので、ちょっと楽しめそうです。(^^)
私は学生の頃は、読書が大嫌いで高校のときまで1冊もまともに読破したことがありませんでした。なんで学生の時本があんなに嫌いだったのか考えると、あまり興味の無い論説分とか、明治から昭和初期の頃の小説が教科書に多かったのが原因だと思います。
夏目漱石はその時代の中でも私は好きなのですが、森鴎外となると文章自体理解するのが難しいです。今若い人の間で流行っている「蟹工船」についても、若い世代の人達がよく理解出来るな・・・と感心します。小説ってその時代を映すものでもあり、今の小説は今の時代を生きていないとなかなか理解しがたいです。「非情銀行」も7~8年前に不良債権問題が表面化していた頃銀行に勤めていた人は理解出来るのですが、今入社してくる人にはちょっと過去の内容になっており理解しがたいものなのではないかと思います。その時流行っている物を読む。これが読書好きになる秘訣なのかもしれませんね。
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コメント
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AIR さん、こんばんは。
最近は読書三昧の様ですね、其れも、チョツト重たそうですね。
最近は年のせいか重たい奴は肩がこって・・・。
近頃は時代物にはまって抜け出せなくなっています。
話は変わりますが、今日から六回シリーズでNHKで始まった「監査法人」、ご覧になりましたか ?
チョツト???? なところも有り、まだ始まったばかりで判りませんが、面白そうですよ。
投稿: zebra | 2008年6月14日 (土) 23時12分
読書は通勤時と昼休みと夜寝る前習慣的にしています。無理に時間をとることはしていないです。なぜかと言うと無理にすると飽きちゃうんですよね
監査法人見ましたよ。NHKの土曜ドラマは結構面白いのやりますよね。私は沖縄の裁判官のドラマが半年ぐらい前にありましたが、それが大好きでした(^^)
あなたは会社つぶせますかって・・・かなり銀行悪者になってますね。実際はそんなこと無いんですけど、北陸建設の最低ラインの数字と言うのはありうる話ですね。会社を生かすのも仕事ですが、銀行も生きていかなければなりません。正直自分も冷たいようですが数社処理しています。実際今日の北陸建設みたいな場面を見たこともあります。自分はこんなことしたかったの?と確かに思うこともあります。ジレンマに陥りますよ。民事再生法について以前書きましたが、生かすのが幸せなのか、あるいは生かさないのが幸せなのか?本当に難しい選択です。
投稿: AIR | 2008年6月14日 (土) 23時42分
私は小学校前から絵本や伝記物を読んでました。
。読んだことないですが、かなり読みにくい本ですよね。感心しました
親が言うには本を与えておけば、おとなしかったようです。それから赤川次郎にハマりましたね。図書館に通いつめてたのを覚えてます。今では本を読まないと眠りにつけなくなってしまいました。おもしろいと眠れなくなるんですが
ところで、『蟹工船』が若い人たちに流行ってるとはすごいですね
投稿: みみりん | 2008年6月15日 (日) 10時23分
みみりんさんコメントありがとうございます。
よくあの表紙は本屋で見かけてはいたのですが、なんとなく見過ごしていました。でも内容面白そうですね。ちょっと最近暗い話の読んでいたので、今回は楽しみです。蟹工船についてはきっと持っていることがファッションなんだと思いますよ。自分が学生の頃は「ノルウェーの森」だったり、マンガだと相原コージの「コージ苑」とか(懐かしい
)・・・、自分の世代のちょっと前だと「なんとなくクリスタル」とか、「サラダ記念日」とか・・・でもプロレタリア文学がなぜ今受けるのか?自分の大学なんかはどちらかというとまだ学生運動なんかも若干あったので分かるのですが、そういう環境でなければ・・・やはり貧困の差が日本にも出てきたのでしょうかね・・・
奥田英朗さんの本はみみりんさんからの紹介を受けて買ってしまいした
投稿: AIR | 2008年6月16日 (月) 00時06分